色彩学校
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Start
「メーテルリンクの童話『青い鳥』は、なぜ青なのでしょう?」
-これは、1989年に開講した「色彩学校」第1期の入学課題です。
私たちの講座が誕生したのは、1冊の本がきっかけでした。前年に出版された末永蒼生の『色彩自由自在』(晶文社)。衣食住やアート、映画といった身近なテーマを色彩という視点で語った、一般向けの色彩心理の本としては初めてのもので、大きな反響を呼びました。
当時はカラーリストのブームがあり、色彩に対する関心が高まってはいたのですが、一方で「色には単に物理的なものだけではなく、もっと深い意味があるのでは」と感じていた方が多かったのでしょう。
「日本で初めての色彩心理の専門講座」としてスタートした「色彩学校」に、定員を3,4倍も上回る200人近い方の応募が全国から寄せられたのには驚きでした!

開講当時の「色彩学校」
開講当時の「色彩学校」


『色彩自由自在』(晶文社)

Guest
開講して数年は、色彩に対する感性を広げようと様々な分野のゲスト講師に来ていただきました。画家の横尾忠則さん、絵本作家の五味太郎さん、今は亡き建築家の宮脇檀さん・・・。
詩人の谷川俊太郎さんは詩における色彩イメージについて語り、解剖学者の養老孟司さんは脳は色をどう感じるかというムズカシイ話を展開。衣装デザイナーのワダ・エミさんは「赤と言われれば200色の赤が浮かぶ」と豊かな色彩世界を披露してくださいました。
社会の第一線で活躍される皆さんの話はどれもわくわくするくらいエキサイティングで、受講生たちと一緒にたくさんの刺激をもらったものです。

 
Method
90年代に入り、やがて精神世界ブームに。「色彩学校」にも色を通して『自分探し』をする人が見られるようになりました。もちろん、自分の内面を見つめることで精神的な成長を遂げる人もたくさんいましたが、中には一方的な教えや癒しを期待して依存的になる人も・・・。
そこでこの時期、受講生が自分で自己発見ができるようなワークショップやワークシート類を多数開発し、授業の中に取り入れるようになったのです。
当初から「色彩学校」は、一般的な色彩心理の理論を教授するだけではなく、自分で表現し、実感し、自ら獲得していくことを大切にしてきました。そうした精神を具現化する末永メソッドがさらに充実していったのが、この時期といえます。

「色彩学校」のオリジナルソフト
 
Jump
いつの時期も、「色彩学校」の受講生の特徴はその多様性にあります。これまで、下は14歳の中学生から上は70代の男性まで、年齢も職業もさまざまな人たちが「色と心理」という共通項で共に学び、豊かな交流が生まれてきました。
また、沖縄から北海道まで多くの方が東京校に通ってくださいました。
そうした中、1994年には大阪校(west校)がスタート。その後、仙台、福岡、名古屋と広がっています。
一方、海外の研究者との交流も増え、セラピストや心理療法家をゲスト講師にお招きすると同時に、1997年にはスイスのユング研究所へ、99年にはハワイのホノルル大学へ、受講生を伴っての研修旅行を実施しました。さらに、2004年には韓国からの留学生を受け入れ、韓国内でも末永メソッドが普及し始めています。

1997年スイスのユング研究所にて
 
Now
この数年、顕著に言えるのは、受講生に専門職の方が増えているということ。教育関係、医療関係、福祉関係、カウンセラーやセラピスト・・・など。多くの問題が表出している今の社会にあって、心あるケアをしたいと考えている方たちです。でも、じつはそうした方たち自身が疲れきっているのが現状。だから「色彩学校」で大切にしているのは、まずは色を通して自分自身の心を元気にすること。その体験があって初めて、確信をもって周囲の人々に提供できるのですから。
現在、「色彩学校」の修了生は4000人を越え、さまざまな場で活躍しています。
2004年には、修了生の活動をバックアップするための全国組織「アート&セラピー色彩心理協会」が発足しました。また同年、韓国からの留学生を迎えての短期集中クラスを発足させ、現在はそのときの修了生である白楽善(ペク・ナッソン)さんが代表となって、「韓国・末永メソッド色彩心理研究所」を運営されています。私たち自身もこの20年近く、末永メソッドを用いた多くの社会活動を行い、多様な実例と経験を蓄積してきました。その成果をこれからは、精神性豊かな社会を次の世代に手渡すために、役立てていきたいと考えています。

2004年「色彩フォーラム」の様子
 
Policy
「色彩学校」は、同じことを繰り返すだけの講座ではありません。これまでがそうであったように、受講生たちとのコラボレーションの中で、これからも変化と深化を続けていくでしょう。つねに生き生きとした場として、あなたを迎えるために。

 

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